最近、業績悪化を理由として各銀行やコンビニがATM手数料を値上げしていることをご存じでしょうか。
何もしなければ家計に響きますので、少しでも節約をしましょう。
今回は値上げの事実と、今日からできる家計の見直しのポイントをお伝えします。
この記事の内容
①コンビニATM 手数料について
預金の引出や預入、振込などができる便利なATM。その中でも、コンビニに設置されているATMは、一部の時間帯を除いて、ほぼ24時間いつでも利用ができるので便利ですよね。特に、使い勝手の良いコンビニのATMでは、利用する時間帯などによって、大きく異なる場合があります。
ただし、銀行によっては、特定のコンビニATMと提携し、手数料が無料あるいは安くなる場合もあります。
また、各銀行では、一定の条件を満たせば月に数回程度、コンビニATMの手数料が無料になるサービスを展開しています。
そんな中、2020年5月1日に三菱東京UFJ銀行がコンビニATM手数料を平日2倍に引き上げたのは記憶が新しいのではないでしょうか。
セブン銀行ATMの引き出し、預け入れ、振り込み手数料は、平日の日中(8時45分~18時)が110円から220円に2倍に、それ以外の時間と土・日・祝日・12月31日~1月3日は220円から330円になる。なお、毎月25日と月末日の日中の手数料は、110円から無料に、同日のそれ以外の時間は110円になる。
大手銀行がコストカットのためにATMの台数を減らすなか、現金派の人にとっては、コンビニATMに頼らざるをえないことも。
しかし、その手数料はじりじりと上がっています。金額はコンビニごとに異なり、「コンビニならどこでも同じ」時代は終わりました。
②1回のコンビニATM手数料を金利で回収しようとすると
今の普通預金金利を0.001%として、1年間銀行に預けて得られる金利とATM手数料1回分のシミュレーションをしてみましょう。
超低金利の今、普通預金に100万円を1年間預けても、利息はわずか10円。手数料の220円を1年間の利息で得るには、2200万円を預けなくてはならない計算になります。
コンビニATM手数料を節約する方法3選
わずかな手数料でも積み重なれば大きくなります。ここでは、手数料を節約する方法を3つご紹介します。
①手数料無料サービスのある銀行を使う
銀行も店舗型よりネット銀行のほうが何かと割安になっています。また、店舗型の銀行でも手数料が無料にできるところがあります。
代表的な銀行は、楽天銀行・イオン銀行・ソニー銀行などは一定の条件内では手数料がかかりません。
②クレジットカード・電子マネー・インターネットバンキングを使う
クレジットカードや電子マネーが使える店舗が増えているので、活用するのも手です。キャッシュレス決済は、基本的に利用者に手数料は発生しません。手持ちの現金がない場合でも、手数料のかかるATMで引き出すことなく買いものができるので便利です。
また、インターネットバンキングであれば、同一店や本支店あての振込手数料が無料。また、提携先への振込手数料が無料になったり、優遇措置で安くなったりする場合もあります。
③利用する回数自体を減らす
シンプルに、銀行を利用する機会を減らすのもおすすめです。必要になる度に利用するのではなく、家計管理とともに月1回の利用に抑えれば節約になります。
貯める力を身につけよう
家計管理が苦手な人の中には、どこかで節約できても、その分を別のどこかで使ってしまうような方がいます。
銀行手数料の値上げは、どれもが100〜200円程度の小さな額です。しかし、この額を今後延々と積み重ねれば、数十年間では大きな差となります。
貯金も節約も、そして浪費も、「ちりも積もれば山となる」が基本です。貯める力を身につけ、しっかりと資産形成をしていきましょう。
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