日本は世界一の借金大国だということはご存知の方も多いかと思います。
今回は「プライマリーバランス」という指標を解説しながら、現在の日本の財政状況と今後の再生計画ポイントをわかりやすくお伝えしていきます。
今後の日本は大丈夫なのかな?と危機感を持っていらっしゃる方はぜひ一度目を通してみてください。
あなたの家計の見直しや資産運用のヒントになるかもしれません。
プライマリーバランスとは
ポイント
プライマリーバランス( PB )とは、 社会保障や公共事業をはじめ様々な行政サービスを提供するための経費(政策的経費)を、 税収等で賄えているかどうかを示す指標です。
・プライマリーバランスがプラスということは、国債の発行に頼らずにその年の国民の税負担などで国民生活に必要な支出がまかなえている状態を意味します。
・逆に、プライマリーバランスがマイナスということは、国債等を発行しないと支出をまかなえないことを意味します。
現在の状況
日本の2020年度の一般会計第2次補正後予算で考えてみると、「政策的経費」とは歳出総額から国債費を除いた136.2兆円、「税収等」とは歳入総額から公債金を除いた70.1兆円であり、PB(プライマリーバランス)は66.1兆円の赤字になっています。
日本の財政の状況を家計にたとえると、 毎月新たな借金をして、給料収入(税収等)を上回る生活費(政策的経費)を支出している状況です。
支出と税収を諸外国と比較
財政構造を諸外国と比較すると、 現在の日本の社会保障支出の規模は対GDP 比で国際的に中程度であるのに対し、 社会保障以外の支出規模は低い水準であり、これらを賄う税収の規模も低い水準となっています。
今後の再生計画ポイント
政府は、「新経済・財政再生計画」に基づき、「経済再生なくして財政健全化なし」との基本方針の下、 歳出改革等に取り組んでいます。
2018年6月に制定された「新経済・財政再生計画」では、目標を方針をこのように定めています。
目標実現にむけて
そして政府はその実現に向けてこのように取り組むとしています。
・全世代型社会保障制度を着実に構築するため、総合的な議論を進め、 2020年度の「骨太方針」において、政策を取りまとめ、改革を具体化。 基盤強化期間内(2019年度~2021年度)から改革を実行に移す。
・計画の中間時点(2021年度)で進捗状況の評価を行い、 2025年度に向け、その後の歳出・歳入改革の取組に反映。
まとめ
私たちに今できること。それは、
ポイント
・しっかりと家計の見直しをして「貯める力」をつける。
・収入の柱を複数持つことで「稼ぐ力」を身につける。
・貯蓄に回したお金を投資することで「増やす力」でお金に働いてもらう。
・お金に振り回されることなく自分自身でお金を管理・コントロールするための「学ぶ力」を身につける。
早く取り掛かった分だけ複利の力で効果は大きく変わってきますので、しっかりと家計の見直し、収入の柱を複数もつ、資産運用をすることをおすすめします。