「今日の日経平均株価の終値は前日比○○円高の△△△円でした――。」
毎日のニュースでよくこのような株式情報が聞こえてきますよね。
株式投資をしている人やビジネスマンが注目している株の指数です。
今回は、これから投資を始める人向けに、株価指数とはいったいどのようなものなのか。
そして、これから株式投資を始める方はどのようなことを気をつけるとよいのかを解説します。
企業の株価は毎日変動しており、株価が上がるか下がるかや、その程度は銘柄ごとに異なります。全体で見たときに、株価がどのように変化したかを知ることができます。
企業によって株価の差は大きく、数百円の企業もあれば数千円の企業もあります。
株価は、株式が取引される証券取引所での需要(買いたい人)と供給(売りたい人)の関係で決まります。
買い手(需要)と売り手(供給)が148円でマッチングしたため、株価は148円となります。
ただし、日本株式の売買は全て100株単位になっているので、実際にこの株を買うには14,800円必要となります。
株価指数の種類
日経平均株価
日経平均は東京証券取引所第1部に上場する約2200社のうち225社の株価から算出します。例えば、対象の銘柄にはトヨタ自動車やソニーなどがあります。
日本の株式市場の大きな動きを把握する代表的な指標として用いられ、投資信託や先物取引などの商品にも利用されています。
東証1部の代表的な銘柄を選定して指標としているため、定期的に組み入れ銘柄の見直しが行われています。
その中で、分母(除数)の修正などで株式分割や銘柄入れ替えなど市況変動以外の要因を除去して指数値の連続性を保っています。
東証株価指数(TOPIX)
東証株価指数(TOPIX)も有名です。TOPIX(トピックス。Tokyo Stock Price Indexの略)とも呼ばれます。
東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として、算出・公表している株価指数のことです。日経平均株価と並ぶ、日本の代表的な株価指標です。
各銘柄の浮動株数に基づく時価総額を合計して計算しています。1968年1月4日を基準日として、当時の時価総額を100として指数を算出しています。
ダウ平均株価
ダウ平均株価は「ダウ工業株30種平均」のことで、米国に上場する30銘柄で構成します。例えば、対象の銘柄にはアップルやマクドナルドなどがあります。
ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するアメリカのダウ・ジョーンズ社が算出、発表しているアメリカを代表する株価指数です。「ニューヨーク・ダウ」と呼ばれることもあります。
投資家の関心が高い企業で構成され、日米の株価全体の動きを把握するのに役立ちます。
なお、1896年のスタート当初は12銘柄、1916年に20銘柄、1928年から現在の30銘柄で構成されるようになりました。30銘柄は時代の流れに合わせて入れ替えが行われます。
S&P500
米国株式市場の動向を示す株価指数のひとつ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される、時価総額をベースにした指数です。
工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の各指数で構成されていて、採用銘柄は約40業種に及んでいます。
ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されています。
投資初心者へのアドバイス
これから株式投資をはじめようと思う方で多いのは、どの銘柄が儲かるのかなと銘柄選びばかりに気持ちが集中し、手持ち資金を一括で投入してしまい株の乱高下に一喜一憂してしまうことです。
投資の基本中の基本は、「長期」「積立」「分散」といわれています。
「長期」→世界の株式市場は、長期で見ると右肩上がりの成長を見せています。短期投資は投機の一種と考えられます。
「積立」→資金を一時期に集中して投資するのではなく、毎月・毎年、一定額を積立て投資を行う。
「分散」→資産クラス(株式や債券、国内や国外)を分散させて投資をしましょう。集中投資は資産が大きく増えることもあれば大損失になる要因にもなります。
また、資産運用・株式投資のリスクはこのように因数分解して考えることもできます。
『ボラティリティ(変動幅)×投資金額』
変動の大きい資産(例:外国株式等)に多額の資金を投入すると、その分リスクが増大します。ここでいうリスクとは、リスクとリターンの振れ幅のことです。
これから投資を始める方には、「少額投資」でスタートし資産運用を始めることをおすすめします。